Autobianchi A112 ABARTH
sr.7をsr.5に作り変えます。
LA BOMBA レストア日記
【sr.5コンバージョン編】
2002年夏・セントラルサーキットでクラッシュしてセンターピラーまで曲がってしまったA112 sr.5。
E/GのOH、当て板補強&スポット増し、ショートストロークの足回りに数えればきりが無いほど時間を費やし、あとはオールペイントのみというところでした。折角ですからもう一度トライします。最終型からヒゲにコンバージョンです!マイナーパーツまですべて移植した上でカフェレーサーに仕立てます。4連フォグにHaldaのTWIN MASTER、バンパーレスでブラックアウトしたボンネット、'70年代を色濃く残した仕様で行きます。もちろんボディーは強化します。どうぞお付き合いください。
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バンパー・モール類
Sr.5はSr.4を少しだけ豪華にしたもの。Sr.7は1969年から17年を生き続けて来たことを誇張するかのようにデコラティブです。時代に負けない装備を備え、しかもデザインを損なわない事がいかにこの設計が素晴らしかったかを物語ります。
UUD関西さんのHPで着せ替えて遊べます
sr.7のモール・バンパーを外して並べました。大変程度の良いものでしたのでAUTOGRYMのバンパーケアで磨いたら新品のようになりました。これはsr.5には不要なので新車のようなフルオリジナルで乗る方にプレゼントしました。
ハッチゲート
sr.5のハッチにはエンブレムが付きません。なので当然取り付け穴もありません。これは数年前デッドストックの新品を手に入れたものです
Cピラー
Sr.5は黒のカバー。Sr.7はボディー色。取り付け方法も違います。グロメット取り付けもSr.5に習って斜めに四角い穴を開けました。
ボンネット・ヒンジ
Sr.5はエンジンルーム側から固定します。こればボンネットオープナーのワイヤーが切れた時大変です。Sr.7はグリル側から固定しますのでワイヤーが切れてもボンネットをあけられます。
フロントウインカー
大きく分けてSr.1〜Sr.3まで、SR.4〜Sr.5まで、Sr.6〜と分けられる。
Sr.5はボディーにマウントされバンパーレスにすると'60〜'70年代の香りが漂う。Sr.7は大型バンパースポイラーに埋め込まれ現代的な顔に変身した。それに伴い開口部も変化した。Sr.6にはSr.5の面影"えくぼ"を残したパネルも存在する。
ヘッドライトベース
ヘッドライトのベースの取り付け方法も異なります。sr.5はピンクの樹脂製グロメットでお釜を固定します。sr.7は直接ビス留めです。またヘッドライトリムの固定方法もsr.5は下から直接ビス留め、sr.7は前からグロメットにビス留めです。
リアーパネル
大きく分けてSr.1〜Sr.5まではリアーバンパーの奥ににパネルがあります。そのままバンパーレスにしてもかっこいい。
Sr.5のリアパネルをスポットをはがして切り取りました。
テールランプの取り付けも異なります。そのままでも付きますが、雨漏りしますのでパネルを継ぎ足す必要があります。
シート
フロントシート
手前がSr.5、奥がsr.7のフロントシート。
prima serie(sr.1)からsr.5までは基本的に同じ様な作りでスモールサルーンカーとしては小さいながら良くできたシートと言える。sr.6以降はお世辞にもシートとは言えない。椅子としても駄作としかいいようが無い。特にリアシートはコストダウンの象徴のようだ。
時代の流れの中で17年も生き抜くには仕方なかった事だろうが、日本のA112のほとんど(sr.6〜sr.7)がシートのせいでドライビングをプレジャーをスポイルしてしまったのは残念なことだ。リアシートもスモールカーゆえに後部座席は使わない時代になったことも要因のひとつだろう。
シートレール
Sr.5までは台座付。Sr.7はフロア直付け。そのままでもシートの流用ができそうに見えるのですが、巾もラッチも違います。よく見るとカーペットの切り欠きも異なります。
リアシート&フロアー
Sr.5は座が2分割でフォールでリングできる様になっている。
Sr.7は分割できず座を取り外して背もたれを倒す。外した座はどこに置けばいいのか・・・。
ABCペダル
左がsr.5 右がsr.7
内装
リア内装
ダッシュパネル
バルクヘッド上のパネルも穴のあき方などが異なります。これは配線の取り回しによるもので、sr.5はフューズボックスとハーネス類がエンジンルーム内、sr.7は室内に設置されたことに起因します。
シートベルト
sr.7のみ赤いベルトが標準装備された。Britax Sabertのネームも付く。なんだかエンスー心をくすぐる。sr.5はオーソドックスな黒いものだがPRESSボタンなどは味わいがある。
ルームランプ
sr.5まではランプ自体がスイッチとなるFIATお得意のもの。sr.7はルームランプに加えスポットランプが追加された。
ガソリンタンク
右がsr.5,左がsr.7。右の方には『AUTOBIANCHI』の刻印と1985年製とロットナンバーをあらわすペイントがあるのがわかる。刻印はないものも存在します。
70HP
1人力車です(笑) F氏がサザエさんの真似してます(爆) 後ろでP氏が遊んでます。
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