IPC100kmGT耐久 2000/11/11
RALLY KIDS INA

◇ どーして?耐久レースは楽し ◇  

11/11. IPC CUP (PANDA A112 他) 最終戦、Rally Kids 伊那。 CNA CORSA PANDA(フカッツーパンダ) で耐久に挑む。天候は晴れ、気温は15度くらい、路面は冷え、コースにはホコリが多い。ドライではあるもののタイヤは温まらず、スリッピーな状態であまりコンデションが良いとは言えない。それにも増して耐久は3:15から。すでに日は陰り、冷たい空気がやる気を失わせる。今回の目標は最低でも完走、パンダ勢の中でトップをとる事(IPC100?GTは2000ccまでならエントリーOKなのでバルケ、プント、セイチェント・トロフェオ等も混走となる)。チームスタッフにA112CUPシリーズチャンプを勝ち取ったNORIちゃん&お友達、Poco夫婦、Euro Base を巻き込み10人体制で挑む。今回のドライバーオーダーはスターターにフカッツー2番手にラボンバ、アンカーにはヤベッチである。本来ならば後方から徐々に順位を上げ安定した走りと鬼のブロックのヤベッチがスタート、こなれてきた頃にレース慣れしていないフカッツー、ラストはどんな情況でもクルマの持つ性能を100%引きだし追い上げ得意なラボンバなのだが、今回はフカッツーの強い要望でスタートはフカッツーとなった。よく考えてみればこのオーダーは結構無謀である。とにかくレースは始まった。伊那で実績のない CNA CORSA PANDAは14台中13番グリッドからのスタートである。フォーメーションラップはマセラッティ3200GT のペースカーを先頭に2周。 その後ローリングスタートとなる。スタートまでの数分間フカッツーの数少ない脳細胞は動く事すら忘れていたのではないだろうか。彼に出した唯一のオーダーの『タイヤを温める』を丸っきり忘れ、今にも止まりそうな速度で前の車にくっついている。『タイヤを揉め〜!』私はそう叫んでいた。

波乱の幕開け・ローリングスタート

◇ あーぁ、帰ろ… ◇

そして緊張のスタート。静まり返ったコースにシグナルが赤から青に変わった瞬間、そこは戦場と化す。スターティングメンバーは腕のたつ強者が多く、サイドバイサイド、テールツーノーズで1〜2コーナーへ次々と飛び込んでいく。フカッツーも後方ながらまずまずのスタートで続く。1周目インフィールド、フカッツーは短いストレートで2台をゴボウ抜き。進入スピードが高すぎる。コーナー出口でテールハッピー&大タコでもってクラッシュパッドを突き破り土手に乗り上げカメになっていた…。一同 ア然…。『当たり前だー!タイヤ温めておけよー!』…『帰ろっか…』そう諦めた瞬間、フカッツーが復活。(シャレではない) しかし、ホームストレートに戻ってきたフカッツーに向かってオレンジボール(車両に不具合があるとオフィシャルが判断した時に出される旗)が出され緊急ピットイン。計測器が外れかけている。ガムテープで応急処置し再びコースに戻るがその間に5周のタイムロス。しかしというかやっぱりというか、その後のフカッツーは頭まっ白。自己ベストから 2〜3秒落ちでドライブしている。すべての車両に道を譲る。『こんなのレースじゃない』。

最終コーナー立ち上がり

◇一難去ってまた一難、またもやリタイヤ?!◇

 最低周回数義務20周+1周(念のため)でピットインさせる。ピットストップ義務60秒でラボンバに交代。(タイムハンデ制がありラップタイムの速い車ほどストップ時間が長い)2〜3周走って様子を見ようと思っていたラボンバだがいきなり1周目からシフトに違和感を覚える。3速がおかしい。ツクバ同様ミッショントラブルか?と考えつつも走りながら室内側のシフトリンケージを確認。シフトレバー自体にトラブルは無さそうだ。5周目3速が突然無くなる。というか5速の位置に3速があった。車の動きも変だ。リアはズルズル出るしフロントはトラクションがかからない。フカッツーがお気軽ドライブをしてくれたのでリアタイヤは冷えたままだ。なんとか前へと思っていたのでそんな事に気がつくまで約10周もかかってしまった。おまけに左のキャリパーが開いてブレーキコントロールもしづらい。とにかくリアタイヤを揉んでやらないと…。焦る気持ちを押さえてタイヤを温める。タイヤが温まった頃にはシフトフィールは最悪。放っておくとシフトレバーは助手席足元に転がっている状態。 3速の位置は依然不明。勘だけが頼りだたまに 5速にも入ってしまう。ストロークは大型トラックよりも大きく、シフト操作はもはや体をシートバックから完全に離して行なわなければならなくなっている。車内でのそんな悪戦苦闘もピットクルーには伝わっていないらしい。タイヤが温まったおかげでフカッツーのベストラップを上回るタイムを連発したのが災いしたのか、誰も車のトラブルには気づいてくれる様子もなく逆にピットは大喜びだ。こうなったら行けるところまでいってやる。しかし30周をクリアした頃にはシフトミスが連発、これ以上やるとリンケージが完全に外れてしまう。でもピットにサインを送っても気づいてくれない。32周目、ライトオンでサイン、ついでに前のパンダを威嚇、と同時に3速に全く入らない。仕方なく、またもや緊急ピットイン。

あと何分? ラストスパートだ!

◇ヤベッチ、カッコイイ!!◇

いきなりのピットインにクルー達の目はテン。そりゃそーだ。とにかく順位は確実に上がっていた。あきらめムードも消えていた。そんなところへピットイン。あの時のヤベッチの顔は忘れられません。リンケージの修理にメカニックのオサムさん、NORIちゃんが手を焼く。原因はやはりフカッツーのコースアウト。1 周目のアクシデントの際リンケージのステーのボルトを引きちぎっていたのだ。外すのにも一苦労。その間フカッツーはあいかわらずうろたえるばかり。きっと何も出来ない自分に悔しかったに違いない。結局応急処置に12分以上を費やし、ヤベッチにステアリングを託す。その後のヤベッチの走りはすばらしかった。1周目からフカッツーのベストタイムを出す勢い。10周も走ると54秒台を連発。タイムもさることながら何よりも走りが美しい『ヤベッチこういう乗り方もできるんだぁ…』と感動すら感じた。更にその美しさを引き 立てるオフィシャルからの“ライト ON”のサイン。あたりはすっかり暗くなりナイター照明の元でのナイトランはル・マンを思わせる感動のシーンでもあった。ヤベッチ周回周35周。総周回周88周(約 90?)を無事?完走してチェッカーを受けた。が、フカッツーがちゃんとタイヤを温めていたら、コースアウトがなければ、シフトトラブルも起こらず、あと20周近く出来た事を考えるとちょっと悔しい(88周+20周=108周なら3位入賞も夢ではなかった)が、10人が力を合わせてトラブルもひとつのドラマとして楽しめた事、感動出来たことが何よりの賞であったように思う。一人ではどうにもならない。皆で目標に向かって協力するから楽しめたんだと思う。協力してくれた皆さんありがとー。IPCのスタッフの皆さんありがとー。仕事中にトラックで応援に駆けつけてくれたウータンさんにもこの場を借りてありがとー! (らぼんば・伊藤)

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